はじめに
このブログでは、私自身が提唱している「シンクロリッチな生き方」をより再現可能なものとして深く実現し、思想を体系化するため、シュリー・オーロビンド、その他の思想を探究しながら、
気づきや考察をアウトプットしています。
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シンクロリッチとは
シンクロリッチとは、自然の法則を味方につけながら自分の本質とつながり、
意識を進化させていくことで、シンクロニシティ(不思議な偶然)に導かれ、 人生の道が自然に開けていく生き方です。 |
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今回は、インド哲学の中心概念である「アートマン(Ātman)」とはなにか?について
ムズカシイ教義ではなく、日常や人生をより豊かに生きるためにどんなふうに活用できるのか?という視点を持って紐解き、解説していきたいと思います!
アートマンとは何か
「アートマン」という言葉は、古代インドで成立した人類最古の聖典
『ヴェーダ』(紀元前1500年頃)にすでに登場します。
この時点では、
-
呼吸
-
生命の息吹
-
生きている力
といった、身体感覚に近い意味で使われていました。
その後、ウパニシャッド(紀元前800〜500年頃/ヴェーダの最終部分(奥義))の時代になると、
複数の賢者たちによる問答を通して、
「アートマン」という概念が次第に言語化されていきます。
この頃から、アートマンは
哲学的な概念として明確に意識されるようになりました。
ウパニシャッドが定義する「アートマン」とは?
ウパニシャッドにおいて「アートマン」とは、
簡単に言えば、「変わらない真の自己」=「真我」を意味します。
-
年齢や立場が変わっても
-
感情が揺れ動いても
-
成功や失敗を重ねても
その奥で、静かに在り続けている意識の核。
ウパニシャッドでは、アートマンは
「生まれず、死なず、切られず、燃やされない」と表現されます。
それは人格や性格とはまた違います。
「静かに常にそこに存在している」そんな存在。
シュリー・オーロビンドが捉える「アートマン」とは?
シュリー・オーロビンドの本にも、
「アートマン」という言葉や概念は数多く登場します。
ただし、オーロビンドが捉えるアートマンは、
ウパニシャッドで語られるアートマンと同一のものを指しながらも、捉え方や立ち位置が異なります。
オーロビンドにとってアートマンとは、
-
超越的な実在であると同時に
-
進化の出発点であり
-
人生から逃げる場所ではなく
-
人生を変容させるための基準軸
と捉えられています。
「真の自己に気づいたから、はい、これで終わり」ではなく、
真の自己に気づいたところから、人生や世界に働きかけていく。
オーロビンドは、アートマンをそのように捉えました。
その意味で彼は、
「アートマン」という概念をより現代的に再解釈し、
人生をよりよく生きるための上位概念として書き直した人物
だと言えるかもしれません。
例え「真我」に気付いて悟りのような境地に至ったとしても、現実が豊かにならなければあまり意味がないですもんね。(と私は感じてしまいます^^;)
自我(エゴ)と真我(アートマン)の違い
よく混同されがちなのが、自我(エゴ)とアートマンの違いです。
- 自我:
- 役割・肩書き・過去の経験
- 他者との比較や評価
- 不安や恐れから生まれる反応
- アートマン:
- 評価や比較の外にある
- 条件づけられていない意識
- ただ在り、見守っている存在
私たちが苦しむ多くの場面は、自我の声だけで世界を見ている時に起こります。
シュリー・オーロビンドが語るアートマン
シュリー・オーロビンドは、アートマンを「この地上での現実の人生を変容させるための核」として捉えました。
決して、「現実逃避するための別の自分」ではありません。
アートマンに触れ、その声と対話することで人生が静かに変わっていく。
アートマンを学び、対話して生きることは現実から離れることではなく、現実をより深く、本質から生きることであり、真の幸福にもつながっていくあり方なのです。
どうしたらアートマンに気づけるの?
とはいえ、
私たちはどのようにして
「アートマン」=「真我」というものに気づくことができるのでしょうか。
どうしたら、それに触れることができるのでしょうか。
アートマンは、
特別な修行の先にだけ現れるものではありません。
たとえば──
-
ふと心が静まり、理由のない安心感に包まれる時
-
正解を探すのをやめ、「これでいい」と感じられた瞬間
-
誰かの期待ではなく、自分の内側から自然に行動が湧いてきた時
そんな時、
「無」になれたように感じたり、
ふっと力が抜けて、楽になる感覚を覚えたことはないでしょうか。
それは何かを失った状態ではなく、
余計な力や思考が静まり、本来の在り方が前に出てきた状態です。
シュリー・オーロビンドは、
そうした瞬間こそが、
私たちがアートマンの感覚に触れている時なのだと説いています。
アートマンを生きると、実際、どうなるの?人生はどう変化するの?
では実際のところ、「アートマン」に気づくことができたり、触れることによって、私たちの人生はどのように変化し得るのでしょうか。
ここでは、シュリー・オーロビンドの思想に基づいて解説します。
①アートマンに立つようになると、
物事に振り回されにくくなり、
現実から逃げることなく、落ち着いて向き合えるようになります。
②不安や欠乏感から行動することが減り、
自分の内側から自然に湧いてくる意志に沿って、
選択や行動ができるようになります。
③その結果として、
-
無理な努力や力みが減り
-
選択がシンプルになり
-
人間関係や環境が自然に整っていく
といった変化が、少しずつ現れてきます。
オーロビンドは、
こうした内面の変化が人生や世界に反映されていくことを、
意識の進化のプロセスとして捉えました。
アートマンを生きるとは、
特別な存在になることではなく、
本来の自分に立ちながら、人生を変容させていく在り方
だと言えるでしょう。
私たちもアートマンを生きてみよう!
アートマンに気づき、生きるとは、
- 頑張って何者かになることではなく
- 本来の在り方に還りながら、現実を創造すること
と言えるかもしれません。
私自身、「アートマン」という言葉にはこれまであまり馴染みがなかったのですが、概念としてはとてもよく理解することができました。
現代を生きる私たちにとっても、
今なお必要とされる、普遍的な真理の一つなのではないかと感じています。
おわりに
私たちは
- 「この方向性であっているのかな」
- 「進むべき方向がわからない」
- 「やりたいことがわからない」
などなど、人生に迷ってしまうことがあるのではないでしょうか?
そんな時、「どうすればうまくいくか」ではなく、
真我と対話するような気持ちで、本当の声を聞いて、問いかけてみてください。
その問いの奥に、「真我」(アートマン)、そして「本当の声」はあります。
ということで、今日はインド哲学を深めるための「アートマン」という概念、言葉について解説アウトプットをしていきました!
お読みいただきありがとうございました。
こちらの記事も併せてお読みください「ブラフマン」についてやさしく解説しています。



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